山梨県労働弁護団主催の勉強会が行われましたので、そのご報告をいたします。
本年3月13日(火)午後6時から8時まで、神奈川総合法律事務所に所属され日本労働弁護団常任幹事である嶋﨑量(しまさき ちから)先生に「働き方改革関連法案の問題点とそのねらい」というテーマでご講演いただきました。
嶋﨑先生には、既に撤回された裁量労働法制の問題点や、法案化されそうになっている高度プロフェッショナル法案の問題点を分かりやすく説明していただきました。これらの法案の趣旨を「時間ではなく成果で評価する新しい労働制度を選択できるようにする」と政府は説明しています。しかし、評価する対象が「労働時間ではないこと」は労働時間規制の撤廃により法案化されていますが、評価する対象が「成果であること」は法案化されていません。これらの法案が単に労働時間の規制を取り払うためだけの制度であることは明らかだと改めて思いました。
今回の勉強会には一般の方々の他に労働組合の方々にもご参加いただきました。ご参加いただいた方々には御礼申し上げます。
また、山梨労働弁護団主催の勉強会を開催したいと考えておりますので、是非ご参加ください。
弁護士 加藤英輔